8月28日。
いよいよブンデスリーガの新シーズンが始まった。
開幕戦の相手はVfBシュトゥットガルト。会場は、バイエルンのホームであるアリアンツ・アレーナだ。
開幕前最後の調整試合となったハイデンハイム戦を終え、ここからが本当のシーズンの始まり。
今季は、バイエルンのホームゲームを全試合現地で観戦することを目標にしている。
その最初の一試合を、ホームゴール裏の最前列から観戦した。

個人的に一番好きな席
今回の座席は「315ブロック・1列・13番」。
3階席にあるホームゴール裏の最前列だった。
チケット代は51ユーロ。アリアンツ・アレーナの座席としては比較的安く、個人的にはコストパフォーマンス最強の席だと思っている。
自分の真下には、立ち見席を中心としたゴール裏のサポーターがいる。
熱い応援やチャントを近くに感じながら、最前列なので前を遮る人もいない。ピッチ全体を見渡しやすく、選手たちの動きもよく分かる。
もちろん、欠点もある。
3階席まで上がる階段は、普通にしんどい。
さらに、3階の売店はかなり混みやすい。試合前やハーフタイムにビールや食べ物を買う場合は、時間に余裕を持って動いたほうがいいと思う。
また、反対側のゴール付近で行われているプレーは少し見にくい。
それでも、51ユーロという価格とスタジアムの雰囲気、ピッチ全体の見やすさを考えると、私にとっては一番好きな席だ。
チケットは会員向けリセールで入手
今回のチケットは、バイエルン会員向けの公式リセールで入手した。
シーズンチケットや一般販売でチケットを購入した人が行けなくなった場合に、公式サイトを通して再販売する仕組みだ。
人気の試合でも、タイミングが合えばリセールにチケットが出てくることがある。
バイエルン会員であれば利用できるため、今回もリセールを何度か確認していると、315ブロックの最前列を見つけることができた。
ただ、バイエルンのチケット事情は試合によって異なり、販売方法も少し分かりにくい。
チケットの申し込み方や公式リセールの使い方、入手しやすい席などについては、後日別の記事で詳しくまとめたいと思う。
観戦は基本的にいつも一人
バイエルンの試合は、基本的に一人で観戦している。
スタジアムで友達と会って話したり、試合が終わってから一緒に帰ったりすることはある。
ただ、観戦中は一人で席に座っていることが多い。
一人なら、自分の好きなタイミングでスタジアムへ行き、好きな場所でビールを買い、試合だけに集中できる。
最初は一人での観戦に不安を感じる人もいるかもしれない。
でも、試合が始まれば周りは同じチームを応援するサポーターばかりだ。
ゴールが決まれば、一人で来ているかどうかなんて関係ない。
今回もゴールの瞬間には、隣に座っていた知らない外国人と自然にハイタッチをして喜んだ。
名前も知らないし、試合が終わればもう会うこともないかもしれない。
それでも、バイエルンのゴールが決まった瞬間だけは同じチームを応援する仲間になる。
こういう瞬間も、現地観戦の好きなところだ。
いきなり訪れたピンチ
リーグ開幕戦ということもあり、試合前からスタジアムは熱気に包まれていた。
新しいシーズンが始まる期待感と、最初の試合を必ず勝ちたいという緊張感。
キックオフの瞬間から、ゴール裏を中心に大きな声援が響いていた。
しかし、試合はいきなりピンチから始まった。
「開幕戦、いきなり大丈夫か?」
少し驚きながら見ていたが、バイエルンは徐々に試合の主導権を握っていった。
そして前半21分。
コーナーキックにウパメカノが頭で合わせ、バイエルンが先制する。
開幕戦の最初のゴールが決まると、アリアンツ・アレーナの空気が一気に変わった。
そのまま1−0で前半を終えた。
失点直後の連続ゴール
後半が始まると、こぼれ球に反応したファグノマンにゴールを決められ、同点に追いつかれた。
嫌な流れになりそうな失点だった。
しかし、そのわずか3分後。
オリーセがゴールを決め、すぐにバイエルンが勝ち越した。
さらに、その3分後には相手のオウンゴールで追加点。
同点に追いつかれてから、わずかな時間で一気に試合をひっくり返した。
終盤にはパブロヴィッチとディアスもゴールを決め、最終的なスコアは5−1。
開幕戦を大量得点で締めくくった。
実は、7年前に初めてアリアンツ・アレーナを訪れたときに観戦したマインツ戦も、結果は5−1だった。
人生で初めて観戦したアリアンツ・アレーナでの試合も5−1。
そして、ドイツで暮らし始めて迎えた最初のブンデスリーガ開幕戦も5−1。
自分にとって、アリアンツ・アレーナでの「5−1」は何か縁のあるスコアなのかもしれない。
斜めの動きと連動性
この試合で特に印象に残ったのは、選手たちの斜めの動きだった。
横や縦への単純な動きだけではなく、相手の守備の間へ斜めに走り込む選手が多かった。
キミッヒが正確なパスを供給し、オリーセやサイバリがスペースへ動き出す。それに合わせて周りの選手も連動する。
一人が動いて空けた場所へ、別の選手が入っていく。
相手からすると誰を捕まえればいいのか分かりにくく、非常に守りづらい攻撃ができていたと思う。
この動きは実際にゴールにもつながっていた。
ピッチを広く見ることのできる3階席だったからこそ、ボールを持っていない選手の動きや、空いたスペースの使い方もよく見えた。
5得点を挙げたとはいえ、ゴールにならなかった決定的な場面も多かった。
決め切っていれば、さらに点差が広がっていてもおかしくない試合だったと思う。
それでも、開幕戦としては十分に良いスタートを切ることができた。
チャントを全部覚えたい
試合結果は5−1。
内容も良く、スタジアムの雰囲気も最高だった。
やはりリーグ開幕戦ということもあり、アリアンツ・アレーナは最初から最後まで熱い応援に包まれていた。
ゴール裏から聞こえてくるチャントに合わせて、周りのサポーターも立ち上がって歌う。
自分も知っているチャントには参加したが、まだ分からないものも多い。
全部のチャントを覚えて歌えるようになれば、現地観戦は今よりもっと楽しくなるはずだ。
今季ホーム全試合を現地で観戦すること。
そして、その中でバイエルンのチャントをすべて覚えること。
これも、今シーズンの新しい目標にしたい。
51ユーロで手に入れたホームゴール裏、3階席の最前列。
隣の知らないサポーターとハイタッチをして喜び、7年前と同じ5−1というスコアで終わった開幕戦。
新しいシーズンの始まりとして、これ以上ない試合だった。
