初めてのアウェイ遠征。片道4時間、バイエルン対ハイデンハイムを現地観戦

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8月18日。

バイエルンとハイデンハイムの親善試合を観戦するため、ハイデンハイムのホームスタジアム「Voith-Arena」へ向かった。

今回は一人でミュンヘンからハイデンハイムへ。ドイツへ来てから、初めてのアウェイ遠征だった。

17ユーロの立ち見席を購入

試合の開催を知ったのは、バイエルンの公式アプリだった。

アプリ内のニュースで試合が告知されており、そこからハイデンハイム側のチケットサイトへ進むことができた。

アウェイ席は、立ち見席とシート席から選択可能。

もちろん、少しでも出費を抑えたい私は17ユーロの立ち見席を購入した。

ドイツへ来てから初めての遠征。そして、初めての立ち見席。

楽しみではあったが、一人で無事に辿り着けるのかという不安も少しあった。

ICEを使わず、片道約4時間

チケット代だけでなく、会場までの交通費もできるだけ節約したかった。

そこで今回はICEなどの特急列車を使わず、早めにミュンヘンを出発して、普通列車を乗り継ぎながら向かうことにした。

片道は約4時間。途中で2回ほど乗り換えがあり、「ほんまにハイデンハイムまで辿り着けるんか?」と思う瞬間もあった。

それでも乗り換えを間違えることなく、無事にハイデンハイム駅へ到着。

ドイツでこれほど遠くまで一人で移動するのは初めてだったため、駅へ着いただけでも少し達成感があった。

一人でビアガーデンへ

乗り遅れるのが怖く、かなり余裕を持った予定を組んでいたため、試合開始まではまだ時間があった。

そこで、まずは一人でビアガーデンへ行くことにした。

せっかくシュヴァーベン地方まで来たので、注文したのは名物料理のマウルタッシェンとビール。

ハイデンハイムのビアガーデンで食べたマウルタッシェン
シュヴァーベン地方の名物料理、マウルタッシェン

どんな料理が出てくるのか分からないまま頼んでみると、水餃子のようなものがスープに入って出てきた。

見た目は想像していたものと違ったが、味は普通においしかった。

ただ、ビールとスープを一緒に飲んだ結果、お腹はちゃぷちゃぷ。

腹ごしらえをしたかっただけなのに、試合前からかなり満たされてしまった。

丘の上のお城へ

食事を終えても、まだ時間には余裕があった。

そこで、スタジアムへ向かう途中に見つけた、丘の上のお城へ寄ってみることにした。

そこからは、ハイデンハイムの街を一望できた。街並みと緑が広がる景色は、確かにきれいだった。

ただ、ドイツへ来てから美しい街や自然を見る機会が増えたからなのか、少し見慣れてしまったのかもしれない。

「きれいやな。」

それ以上の感想は、正直あまり出てこなかった。ぜいたくな話だと思う。

初めての立ち見席

お城を後にして、いよいよVoith-Arenaへ。

少しストアを見てから、スタジアム裏側にあるアウェイ席の入り口へ向かった。

Voith-Arenaは大きなスタジアムではない。その分、ピッチや選手との距離が近く、地元クラブのホームスタジアムらしい雰囲気があった。

今回は初めての立ち見席だったため、まずは自分の場所を確保。

隣にいたおじさんに「ビールを買ってくるから、場所を守っておいて」と伝え、ビールとホットドッグを買いに行った。

言葉が完璧に話せなくても、こういう場面では意外となんとかなる。

ビールとホットドッグを手に戻ると、無事に場所も残っていた。

シーズン開幕前、最後の調整試合

この試合は、シーズン開幕前の最終調整として急きょ組まれた親善試合だった。

ワールドカップを最後まで戦った選手たちも戻り、新シーズンに向けて主力選手を含めたメンバーを見ることができる。

テーガンゼーで観戦したFC Rottach-Egern戦では、ワールドカップで勝ち進んだ選手たちはオフだった。

だからこそ今回は、より新シーズンのバイエルンに近い姿を見られると思っていた。

「この試合にしっかり勝って、気持ちよくシーズンを迎えよう。」

試合前は、そんなことを考えていた。

前半はまさかのビハインド

前半のバイエルンは、若手選手を中心としたメンバー構成だった。

しかし、試合開始早々に失点。

「あれ、意外とハイデンハイム、いいサッカーするぞ?」

親善試合とはいえ、簡単に勝てる試合ではなさそうだった。

バイエルンも得点を奪ったものの、前半は1対2。まさかのビハインドで折り返すことになった。

ハーフタイムには、地元クラブの子どもたちがピッチへ出てきてサッカーをしていた。

スタジアムは決して大きくない。それでも地元のサポーターは熱く、クラブと地域の子どもたちとの距離も近い。

「いいクラブやな。」

試合を観ながら、そう感じた。

主力投入。ここからだと思った

後半に入ると、バイエルンは少しずつメンバーを入れ替えていった。

そして60分頃には、主力を中心としたフルメンバーに近い構成になった。

「さあ、ここから引き離そう。」

そう思った直後だった。

またしても、ムシアラがピッチに倒れた。

ムシアラが出場してから、まだ10分も経っていなかったと思う。

前の試合でも途中で倒れ、そのときは暑さによる目まいではないかと言われていた。

そのため、最初はそこまで心配することではないのかもしれないと思っていた。

しかし、中2〜3日で再び倒れる姿を見ると、「何かあるんじゃないか……」と、どうしても不安になった。

結果は4対2で勝利

ムシアラの状態が気になっている間にも、試合は動いていった。

主力選手が入ったバイエルンは逆転し、最終的には4対2で勝利。

前半を1対2で折り返したことを考えると、しっかりと力の差を見せた試合だったと思う。

この試合では、日本代表の伊藤洋輝も良かった。

海外で生活しながら、日本人選手がバイエルンのユニフォームを着てプレーしている姿を見る。

日本にいたときとは、また違う気持ちで応援できた。

いろいろなスタジアムへ行ってみたい

試合を観終えて、やはりバイエルンのホームで観戦する方が楽しいとは思った。

赤く染まったスタジアムで、周りのバイエルンサポーターと一緒に応援する。それが私にとって一番好きな観戦の形なのだと思う。

それでも、今回ハイデンハイムへ来たことで、いろいろなスタジアムへ行ってみたいという気持ちも強くなった。

クラブの規模やスタジアムの大きさは関係ない。

どのクラブにも熱狂的なサポーターがいて、それぞれの街に、それぞれの色の応援がある。

その違いを実際に現地で感じられるのも、アウェイ遠征の魅力なのかもしれない。

そして私は、これからも赤い応援でバイエルンを支える。

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終電に乗れなければ野宿

試合終了後、余韻に浸っている時間はなかった。

終電に乗り遅れれば、その日のうちにミュンヘンへ帰ることができない。最悪の場合、ハイデンハイムで野宿になる。

試合が終わると、すぐに駅へ向かってダッシュした。

スタジアムから駅まで急ぎ、なんとか予定していた電車に乗ることができた。

そこから再び約4時間。無事にミュンヘンへ帰宅した頃には、すでに夜中になっていた。

朝から出発し、ビアガーデンへ行き、お城へ登り、初めての立ち見席でバイエルンを応援し、最後は終電に向かって走る。

長い一日だった。

でも、これが私にとって、ドイツへ来て初めてのアウェイ遠征になった。

ホームでの観戦とは違う楽しさを知った一日。

これから先、バイエルンと一緒に、ドイツのいろいろな街やスタジアムを訪れてみたい。